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Last updates: 2001/03/28

適用範囲: 101/102/103

MPC-103にWindows 98 Second Editionをインストールするケースを例に、手動リカバリに必要な手順の一部を示します。インストール自体は103に対して行っていますが、汎用的な手順を踏むように意図して作業しているので、たいていのケースに対応できるはずです

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目次

Windows 98 Second Editionインストール編の目次です。これらの中から、自分が作業する場合に必要となる手順を想定してください。

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必要なもの

まず最初に、必要なものです。とは言えこれは本来、各人それぞれ異なるものなので、重要なのはこれに合わせることではなく、自分の持ちうるものでどう作業するか考えることです。それが出来ないなら個人データの重要性云々を考える前に、純正オプションで指定どおりリカバリしましょう

用意した機材:
MPC-103 本体
ポートリプリケータ + FDD
CD-ROMドライブ: KXL-830/MPC-142CDD(純正100%互換)
103付属のリカバリCD
用意したメディア:
Win98SEの起動ディスク
Windows 98 Second Edition(以下、Win98SE)のCD-ROM
103付属のリカバリCD
SYSTEM COMMANDER 2000(以下、SC2k)のインストールディスク

今回はデュアルブート構成で、基本的にOSのみのインストール(FDISKなどが伴わない)が目的なので、HDD以外からのブートが出来るようにするためにFDDを用意しましたが、最近ではPCMCIAブートを使用することで、Flash-ATAカードからのブートでも(多少の制限付きながら)同じように作業することが可能になりました(Flash-ATAカードのみで、FDISKを含めた再インストールを行うことが可能です)。この方法に関しては、いずれ別稿を起こします。

…最後のSC2kはデュアルブートのためなので、それが必要なければ要りません。ちなみにディスク切り直す時間が惜しかったので、同じドライブ上でのデュアルブート構成です(HDDの領域はFAT32が1個とハイバネ領域だけ)。

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準備編

以下、WinMe上での準備です。リカバリのために本稿を利用する方は、2.のドライバに関する部分にのみ目を通し、必要なドライバを何らかのメディアに用意しておいてください。特にLANカードのドライバを用意し忘れてLANが使えず、ドライバがコピーできないというお間抜けな話を良く耳にします。これも注意してください。最初からOSにドライバが入っているのは、3ComやIntelの一部のPCMCIAカードだけです。

  1. Win98SEのCD-ROMからwin98\フォルダの中身をHDDへコピー。
    # 今回はC:\Win98\Options\Cabs\へコピー。
  2. XpressGRAPHICS, XpressAUDIO, モデム, CD-ROMドライブのドライバをHDDに保存しておく。
    XpressGRAPHICS:
    MPC-101/102の公式サイトのサポートあたりから拾って来た、Version 4.10.1.1314。
    # 保存先: C:\Drivers\Cyrix\Win9x\XpressGRAPHICS\
    XpressAUDIO:
    MPC-103付属のWDM版、Version 5.00.0500.1。
    # 保存先: C:\Drivers\Cyrix\Win9x\XpressAUDIO\
    モデム:
    MPC-103付属のmdmcas.inf。コピーしただけ。
    # 保存先: C:\Drivers\CASIO\
    CD-ROMドライブ:
    Panasonicのサイトから拾ってきたもの。
    # 保存先: C:\Drivers\Panasonic\KXL-830\
  3. Program Files\の中から、上書きされるとまずそうな以下のフォルダとファイルをバックアップ(LZHに圧縮しただけ)。
    # .\Common Files\
    # .\Internet Explorer\
    # .\Outlook Express\
    # .\Plus!\
    # .\Uninstall Information\ (隠し属性)
    # .\WindowsUpdates\ (隠し属性)
    # .\folder.htt (隠し属性)
    # .\desktop.ini (隠し属性)
  4. C:\のファイルを隠しファイルも含めて、すべてバックアップ(同じく圧縮)。

…ドライバに関することですが、基本的にHDD内に用意しておくか、FDDを持っているならFDに、もしくはFlash-ATAカードなど、最低限のシステムだけで認識できるデバイス(基本的なドライバのみで動くもの)にコピーしておくのが無難です。というかこれは鉄則です。

また今回は、Xpress〜のドライバは以下の順番で試しています。

  1. MPC-103付属のWinMe用ドライバ
  2. MPC-101/102公式サイトに掲載されているWin9x用ドライバ(新しいほうから先に)

この結果、XpressAUDIOは1.で動いたのですが、XpressGRAPHICSがダメだったので、こちらだけ2.のほうにしています。

* * *

んでもって、今回用意したのがWin98SEのOEM版なので、「新規インストール版」および「アップグレード版」とは手順が多少異なります。その辺は最後に注釈を付けてあります。

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インストール作業

ここから、実際のインストール作業に入ります。リカバリが目的の方は、どうにかしてFDISKとハイバネ領域の確保を行い、何らかの手段でブート & CD-ROMドライブを認識させ、11.以降からを参考にしてください

  1. Win98SEの起動ディスクで起動。
  2. SYSTEM COMMANDERのインストール。
  3. いったん再起動して現在のMBRをSC2kにて保存。
    # Windows 2000のBoot Loaderになっているので、それが保存されただけ。
  4. 再び起動ディスクで起動し直す。
  5. SC2kをいったんDisableする(しなくても可)。
  6. fdisk /mbr”でMBRを抹消。
  7. sys a: c:”でシステム転送。
  8. cd windows”でWinMeのフォルダに入り“ren win.com win.co_”と“ren winver.exe winver.ex_”を入力。
  9. FDDからFDを抜いて再起動。
  10. 一瞬Win98のブート画面が表示された後、単なるコマンドプロンプトが立ち上がるので、“cd win98\options\cabs”でセットアップパッケージのフォルダに入る。
  11. setup /ie /im /is /iq /iv /iw”でセットアップを実行。
    # オプションはなくても可。
  12. 文字化けしてるが、キーボードの選択を求められるので、
    • FIVA日本語版なら... [半角]キー(だっけ?)を入力
    • FIVA英語版なら... [Space]キーを入力
    で、正しいキーボードを選択する。
    # 日本語版でも[Space]キーで多分問題ないと思うけど。
  13. GUIでのセットアップに入るので、そのままセットアップを自分の指定したいオプションで継続。その後2回ほど再起動される。
    # 1回目の再起動後、多分PCカードウィザードとか、時刻のプロパティとか出てくるけど、その辺は適切に。
  14. つつがなくセットアップ完了後、Win98SEがVGA & No Soundで起動する。デバイスドライバウィザードが立ち上がるが、とりあえずすべてキャンセルで抜ける。
  15. なんかWin98のオープニングが表示されるが、このタスクは瞬殺。
  16. デスクトップが表示されたら、「マイ コンピュータ」を右クリックして[プロパティ...]。[デバイス マネージャ]で不明なデバイスが2個か3個表示されているはず。
    # 個数が曖昧なのは、COM1がモデムになっているかなっていないかで変化するからです。ちなみに私はモデムにはなってなかったので、実際にどう表示されるかは分かりません。標準モデムとして認識されるかも。
  17. これら不明なデバイスのプロパティを表示してみて、
    • 「I/Oの範囲」に“0220 - 022F”が含まれるモノがあるほうが、XpressAUDIO。
    • そうじゃないほうが、XpressGRAPHICS。
    です。ただし、BIOS設定が標準どおりの場合。
    # まぁ、こんな見分け方をしなくても、[ドライバの更新...]でどちらかのフォルダを指定してみて、それが正しければ「最適なドライバが見つかった」と言われます。そうじゃなかったら、もう片方のフォルダを指定してみてください。
  18. デバイスそれぞれに適切なドライバを導入。
  19. 再起動すれば通常どおり800x600x16-bit & Sound付きで起動する。
  20. CD-ROMドライブをPCMCIAに挿入するとKXLC005のドライバを要求されるので、指示に従ってインストールする。
  21. リカバリCDからFIVA Toolsをセットアップする。
  22. [MPC-103 only] セットアップ完了後、MsConfig.exeを起動し、[スタートアップ]タブ内のリストにある“Hkeyhndr”のチェックを外す。
    # この作業だけは【絶対に】行ってください。WinMeの「休止状態」をサポートするためのプログラムなので、Win9x上で使用することは非常に危険です。
  23. [MPC-103 only] [スタート]メニューの「スタートアップ」から、「モバイルコックピット」を削除してしまったほうが幸せかも。起動させても、エラーで終了してしまいます。

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注釈

インストール作業編の注釈です。

Win98SEのインストール前段階:
Win98しか必要なければ、領域確保やCD-ROMドライバの導入など、必要かつ適切な作業を行ったのちに、11番以降の作業を行えばおそらく何事もなかったかのようにセットアップできます。
既にOSがインストールされているシステムへのOEM版のインストール方法:
8.の項目は、OEM版Windowsのセットアップが、エラーSU0168「既にOSがインストールされている」で強制終了しないようにするための“おまじない”です(悪用厳禁)。
11.もいろいろオプションを指定していますが、通常は指定しなくてもOKです。私の103にはHDDにバッドセクタがあって、セットアップにいろいろ言われるのも面倒なので、こうしています。
MPC-103でのモバイルコックピットについて:
22.以降ですが、システム周りのツールなので、おそらく101/102用を流用しないほうがいいです。
このため103用をセットアップしていますが、特にHkeyhndr.exeは危険なので何らかの手段で起動しないようにしてください。
# 実行しても実害出ないようですが、念のためです。

103では、モバコ自体もなぜか起動できません…。って、起動できなくて困らないならいいんですが、ないと困るシーンがいろいろあると思うので...

FIVACtrl Revision 1.2 INTERNAL TEST RELEASE:
[→ 別ページ] じゃんくおきば

…お使いください。ここに掲載しているRevision 1.2 Internal Test Releaseは、非公認SCでテスト中のFIVACtrl Revision 1.1とは別系統です。また、あくまでもRevision 1.2の内部テスト用ビルドです。ただ、このビルドのFIVACtrlなら、103上のWinMeでもWin9xでも動いています。

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MPC-103での問題点

以下は、MPC-103にWin98SEをインストールした場合のみ起こる問題点です。

ハイバネできない。:
今のところ、対策方法は分かりません。試しにHkeyhndr.exeを常駐させても変わらず。おそらくWinMe用のドライバを使うとこの現象に陥ります。Win9x用ドライバを公式サイトの101/102のサポートコーナーから入手してください。これをインストールすると直るかも。

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